同居相手は黒猫くん
* * *
「じゃあな、健斗」
先程まで一緒に学食に行ってた友達と別れる。
クラスが違うから。
…うーん、やっぱりカツ丼よりカレーの方が美味いなぁ。
と、
「…ん?」
屋上へ続く階段のところで、刹が座り込んでいるを見つけた。
「何してんの?」
階段の下から呼び掛けると、刹は少し顔を上げた。
…元気ないな。
「佐久間か」
「…どうかしたか?」
「…んー、予想してた最悪の結果になって落ち込んでる」
俺は階段を上がり、刹の隣に腰掛けた。
「柴咲?」
「…ん」
小さく頷く刹。
…相当弱ってんな。