同居相手は黒猫くん





「まあ刹のことだから、柴咲がいないと二日ともたないよ」





えっ。




そう言って笑う佐久間くんは、グーっと伸びをした。












「柴咲だって、刹がいなかったら元気出ないだろ?」

















ドキッと心臓が跳ねる。



















「…うん」











「じゃあ頑張って話そう!な!」
























佐久間くんを見てると、本当に安心できる。





私が何に悩んでるのかも分かってくれてて…。










ありがとう佐久間くん。

























「そろそろ帰るかー。じゃあまた明日な!」















と、少し急いで佐久間くんは言い、私に手を振って屋上を後にした。











一瞬、佐久間くんの鼻が赤く見えた。












…気のせいかな?













今日、ちゃんと刹と話せるかな。










話さなきゃ。










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