同居相手は黒猫くん
* * *
「…っ…」
鼻水をズッと吸って、階段に座り込む。
…刹どこにいるかなー。
今日中に話しときたいんだけどなー。
…まあ今の状態じゃ無理だけど。
今まで俺がしてきたことに後悔はしてない。
この3年間、柴咲のこと好きでいて良かったと思える。
まあ恋が報われないのはやっぱ辛いけど。
と、
「…ん?」
俺の携帯に通知がきた。
見ると、藤枝からメッセージがきていた。
〈刹くん学校近くのA公園に引き止めてるんだけど、もう帰した方がいい?〉
バッと立ち上がった俺は、〈駄目!今すぐ行く!〉と急いで返信をして、走り出した。
刹と何話すかなんて全くまとめてないし、決めてないけど。
絶対話さなきゃならない気がした。