同居相手は黒猫くん





「ならちゃんと言ってやれよー」





肩に腕を回して、佐久間は笑った。
























居場所をなくしたくなくてもがくより、


















自分で作れば良かったんだと今更気付く。





























「…うん」






















今日比乃に話そう。

















もう泣かせたくないしな。























…今のくっせぇ。



























「よし!安心安心っ」

















佐久間はなんでこんなに俺のこと慕ってくれるんだろう。


















…まあ俺もなんで佐久間のことこんなに慕ってるんだって話になるけど。



























「あ、たい焼き食う?」





「え、食う」





























そして俺達は気持ち悪いくらい仲良くたい焼きを食べながら話した。



















何も怖がる必要はなかった。












俺の居場所は比乃だ。

















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