同居相手は黒猫くん
「うーん…」
…やっぱり、刹に好きだって言おう。
それからどうなるかは、分かんないし。
その時に決めればいっか。
と、
——ガチャッ。
突然部屋のドアが勝手に開かれる。
驚いてドアの方を見ると、私の視界は真っ白い制服のシャツに覆われた。
「…っ!?」
そのままぎゅうっと抱き締められ、私はパニック状態に陥る。
いや、でもこんなことするのって……、
「…刹?」
「うん」
やっぱり。
どんどん私の心臓は激しく鳴り出す。
いや、あれ?
私達、顔合わせ辛いんじゃなかった??
まあ顔は合わせてはないんだけど…。
まさか抱き締められるとは。