同居相手は黒猫くん
「むむむむ無理!!」
「えー?だって比乃自分からキスできたら好きって言ってたじゃん」
いや言ったけど!
……で、でも…。
「お願い」
「………………一回だけ」
そして私は緊張で死にそうになりながらも、静かに刹にキスをした。
恥ずかし過ぎる……。
「…足りねえ」
「!?」
「せっかく両想いになれたのにこれだけは足りねえだろ」
何言ってんのこの人。
「…前の保健室の続きするか」
「馬鹿!!」
私が顔を真っ赤にして叫ぶと、刹はケラケラと笑った。
……ほんとにこいつは…!
「比乃やっぱおもしれー」
——お父さん。
私は今、幸せです。——