同居相手は黒猫くん
「…分かった?付き合うことの大切さ」
みっちゃんの威圧感に、私達は頷くことしかできなかった。
…そうか。
みっちゃんの好きな人は、もう付き合ってたんだった。
だからみっちゃんはここまで…。
みっちゃんらしいや。
「まああとは口出ししたりしないから」
みっちゃんはそう言って少し微笑んだ。
「おめでとう」
…うぅ…。
「みっちゃぁん…!」
私はみっちゃんに抱き付いた。
ありがとう。
本当に今まで色々、ありがとう。
皆大好き。
「…藤枝ばっかじゃなくて俺もさー」
そう拗ねたように言う刹を見て、私は笑った。
お父さん
私は幸せ者です。
— end. —