同居相手は黒猫くん
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その夜。
私は刹の部屋にお邪魔していた。
刹が横たわるベッドのすぐそばにペタリと座り込み、刹を見る。
「…ねね、刹」
「んぁ」
「もし、さ…私と刹が姉弟じゃなかったら、刹は私のこと好きになってた?」
「…………は?」
むくりと顔だけ起こした刹は驚いた表情で私を見つめる。
私はドキドキとしながら刹の返事を待った。
…一度どうなんだろって思ったことがあって、ずっと刹に聞いてみようと思っていた。
もし私と刹が姉弟じゃなかったら
刹は私のこと好きになってたのかな?
「あり得ねえだろ」
「…え…」
刹の予想外な返事に、私は変な汗をかきながら刹を見つめた。