同居相手は黒猫くん

「そもそも姉弟になってなかったらこっち引っ越して来てねえし」




「…や、そういうことじゃなくて…っ」




「まあどっちにしろきっかけは姉弟になってからだから多分ねえな」




「…………そうですか」

















私はゆっくりと俯いた。






…聞くんじゃなかったな…。




なんか、すごく悲しくなった。



泣きそうになってるし……刹にバレなきゃいいけど。












…なんで聞いたんだろ。





私、どっかで刹が「それでも好きになってた」って言ってくれるの期待してたのかな…。




馬鹿だぁ。




















……でも、刹だってそこまで言わなくていいじゃん。



私のことす、好きなんだったら、ちょっとは気を遣ってくれても……。















「で、それが何？」




「……いや、…」











なんて自分勝手なんだろう。





でも、私は彼女なんだし…。



少しくらい怒ってもいいじゃんっ。