同居相手は黒猫くん
「今はまだしないかな。小堺くんだって、辛いだろうし」
「そっか…」
みっちゃんがそう言うなら、そうしよう。
どうするかはみっちゃんの気持ち次第だもんね。
「よし、比乃ジュース買いに行こ」
「あ、うんっ」
みっちゃんが先に席から立ち上がり、私も続いて立ち上がったその時。
くいと制服が軽く引っ張られ、私は慌てて振り返る。
「ん、比乃」
「せ…刹」
「どこ行くの」
「えと、ジュース買いに」
「俺イチゴオレね」
好きだなぁイチゴオレ。
私は溜息をつきながらもそれを承諾した。