同居相手は黒猫くん
——それから平然とジュースを買って教室に戻ったみっちゃんは、ドカッと自分の席に腰を下ろした。
相当苛立ってる様子。
「あれ…どうしたの藤枝」
帰って来た私達の所へ寄ってきた佐久間くん。
刹は私からイチゴオレを受け取ると、すぐさま私を膝の上に乗っけてチューチュー飲み始めた。
そしてみっちゃんはさっき起こったことを暴言混じりで説明した。
「——藤枝、お前俺の役目とんなよ」
イチゴオレを飲みながら言った刹を、みっちゃんはハンと鼻を鳴らしながら見た。
「残念。刹くんより私の方が比乃といる時間長いんですー」
「…チッ、ほんっとテメーむかつくな」
刹はそう言って、拗ねたように私をぎゅっと抱き締めた。
ま、また教室で…。