同居相手は黒猫くん
「藤枝はそこらの男子よりイケメンだなー」
ポンポンとみっちゃんの背中を叩いて笑う佐久間くんを見て、みっちゃんはフンと机に肘をついた。
「あんな奴、好きになった私が馬鹿だった」
「…もう好きな人作らないとか言わないよね?」
「さあね。そんな人が現れたらいいけど」
「ねえ藤枝、俺とかどう?」
「…………はっ?」
なんだかいい雰囲気そうな佐久間くんとみっちゃんを見て、私は思わず微笑んだ。
と、刹が私の肩におでこをこてんと起き始めた。
「…刹?」
「…比乃守るのは俺だから」
そう弱々しい声で言った刹が、すごく愛しく思えた。
「刹大好き」
「そんな可愛いと襲うぞ」
これからもどうかこの幸せが続きますように。
~好きな人~
—end.—