同居相手は黒猫くん
おかしい。
絶対私おかしい。
刹なんかほっといて、さっさと教室行けばいいのに。
あんなに振り回されたのに。
やっと解放……されたのに!
「……仕方なくだから」
私はすとん、と刹の隣に座った。
今更戻ったところで、怒られるのは目に見えてるし。
なんて自分に言い訳しながら、私は大きく伸びをした。
刹って、ほんとにマイペースで、何考えてるか分かんない。
突然変なことしだすのが当たり前な奴だし。
でも、
なんとなく、仲良くなれそうな気がする。
…からかうのをやめてくれればね。