同居相手は黒猫くん




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「へぇー良かったじゃん」




学校の昼休み。


食堂でお昼ご飯を食べながら、私は親友のみっちゃんこと藤枝美奈子(フジエダミナコ)ちゃんに再婚のことを話した。




「うん。今日から一緒に暮らすのっ」


「おー、ってことは向こうが比乃の家に来るのね」


「うん!」





佐伯さんの家はアパートだったので、一軒家であるうちに来ることになったそうだ。





「あ、じゃあ比乃の苗字、柴咲(シバサキ)から佐伯に変わるの?」


「ううん。向こうがこっちに来るし、学校とかもあるから、苗字はこっちの柴咲にすることにしたって」





つまり刹くんはこっちに転校して来る。

……私の弟として。





「へぇー、まあ頑張んな」



にこっと綺麗な笑顔を向けてくれるみっちゃん。


みっちゃんは優しくてかっこいい美人さんだ。

頼りになるお姉さんみたいで、私はみっちゃんが大好き。





「ありがとうっ」




よぉし!

姉として、刹くんと仲良くなれるように頑張ろう!



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