同居相手は黒猫くん
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「だってその方が面白いじゃない」
なんて澄ました顔で言うみっちゃん。
全ての授業が終わり、現在は帰る支度をしている。
「お、面白くないよっ!刹が何やらかすか…」
「あら、お姉ちゃんでしょ?ちゃんと面倒みなさいよ」
にっこりと笑うみっちゃん。
み、みっちゃんまでそのからかい方する…!
「ほら、このあと委員会あるんでしょ。刹くん連れて行ってきなさい」
じゃあね、とみっちゃんはサクサクと話を進めて帰ってしまった。
……ど、どうしよう。
ほんとに刹と実行委員…?
不安でしかない。
「比乃ーーーー会議室ってどこーー」
教卓の上であぐらを掻いたまま大声を上げる刹に振り返る。
掃除をしている生徒が、刹をどかそうとしているのが見えた。
「…………一緒に行こ」
そう肩を落として私が言うと、刹は嬉しそうに教卓から飛び降り、私のもとへと駆けて来る。
「……ていうか、刹ならこういうのすっごいめんどくさがると思ってた」
「は?めんどくさいに決まってんじゃん」
じゃあなんでそんなノリ気なの!?
「俺の勘が、絶対に実行委員になった方がいいって言ってる」
……なんだそれ。
曖昧だなぁ。