同居相手は黒猫くん
わ、私が刹のこと好き…!?
「だって刹は弟なんだよ!?」
「血は繋がってないんだろ?」
…ぐっ。
そ、それはそうだけど…。
でも、ほんとに私が……?
確かにたまにドキドキしたりするけど、それは刹がそういう風にからかってるから……。
…あれ?
からかってるって分かってるのに、ドキドキってするの……?
「あー!もういいよ柴咲!やっぱ考えなくていい!」
と、なぜか慌てて私を止める佐久間くん。
私はハッとして佐久間くんを見上げた。
「…なんか俺がどんどん不利になってってる気がするし…」
「え??」
「や!なんでもないっ」
佐久間くんはあははと空笑いする。
……佐久間くんの考えてることも全然分かんないや…。