同居相手は黒猫くん
——「えー、じゃあうちのクラスは〝アニマル喫茶〟の出し物に決定します」
ホームルームにて私は教卓の前に立ち、進行する。
実行委員ですから。
肝心の刹は席から立ってすらいないけど。
「食品扱うからいろいろ大変だけど、頑張りましょうっ」
私の言葉に、皆元気に応えてくれた。
なんとか皆やる気出してくれてよかったー!
せっかくの文化祭だもん。
成功させたいな。
ちなみに〝アニマル喫茶〟とは
いろんな動物の耳とか尻尾とかでコスプレする喫茶店である。
まあコスプレするのは店員だけど。
私はチラリと刹を見る。
…刹は絶対黒猫だ。