Don’t Cry.


「んー…

それじゃあ、あたしがとってあげる!」


「え?ム、ムリに決まってる、あんな高いところ…」


「大丈夫。あたしが必ずとって見せるよ。」


「…」


それ以上男の子は何も言わなくなった。

私は木登りが得意だし、この高さの木は初めてで少し怖かったけど…

木に手をついて、少しのでっぱりを頼りに登っていった…




「ん…よい、しょ…っ」


「や、やっぱりムリだよ…!」




大丈夫大丈夫、と私はあてもなく男の子に笑いかけ、どんどん登っていった



< 11 / 17 >

この作品をシェア

pagetop