Don’t Cry.
「んー…
それじゃあ、あたしがとってあげる!」
「え?ム、ムリに決まってる、あんな高いところ…」
「大丈夫。あたしが必ずとって見せるよ。」
「…」
それ以上男の子は何も言わなくなった。
私は木登りが得意だし、この高さの木は初めてで少し怖かったけど…
木に手をついて、少しのでっぱりを頼りに登っていった…
「ん…よい、しょ…っ」
「や、やっぱりムリだよ…!」
大丈夫大丈夫、と私はあてもなく男の子に笑いかけ、どんどん登っていった