君に、メリークリスマス
手に取った小包みの差出人は……
また、君…だった。
慎重にテープを外して。
中から…
木の箱が出てきた。
「……………。……キレー…。」
蓋を開けたそこに…
ピンクの水晶が嵌め込まれた…指輪。
「手作りかな、凄い…、かわいー…。」
カーテンを開けて。
射し込んでくる朝の光に…
指輪を、翳す。
「ははっ、やっぱ…、凄いや、リョータ。」
箱の中には…
一枚のメモが入っていた。
「………なになに……?…………。………………え?」
『これは…引換券です。本物が欲しかったらおいで。』