鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)
そもそも、このヘリは言われずともモガディシュ国際空港に向かっていた。

すぐにアメリカ行きの輸送機にマットが乗り込めるように。

「こっちが片付いたら俺達もアメリカに向かう。それまではお前が踏ん張るんだ、マット」

もう一度マットの肩を叩く小川。

マットは強く頷く。

俺はレンジャー。

エリートだ。

戦術自衛隊小川分隊と同じエリート。

訓練部隊のヘナチョコとは違う。

すぐに戻ってアメリカを救ってみせる。

小川達がダルフールやコロンビアで任務を成し遂げたように。

< 179 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop