鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)
「船橋制圧は二人で大丈夫なのか?」

谷口がマットに問いかける。

「無理をする必要はない。俺達も一緒に内部に突入する事も可能だが…」

三浦が言うが。

「折角だが遠慮しておく」

ジェフが申し出を断った。

「ここは米国(おれたちのくに)だ。奪還は俺達の手でやる。援護だけで十分だ。それ以上の手間はかけさせない」

「…愛国心…って奴か。悪くねぇな」

新しい煙草に火を点けながら、小暮がニヤリと笑った。

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