鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)
「お前達二人だけで行くのか?」

小暮がマットの顔を見る。

司令部からの指示だ、まさか罠などという事はないだろうが、何せ合流する相手は素性の知れない幽霊だ。

たった二人で向かうには危険ではないか。

「どんな任務にも危険は付き纏う…それにアンタ達にはここまで十分世話になった。もう迷惑はかけられない」

ジェフが言う。

「そんな、迷惑なんて…」

豊田が言うが。

「大丈夫だ」

マットは答える。

「このままヘリで指定ポイントまで送ってくれ。そこでアンタ達は戻ってくれればいい…ここまで有り難う、本当に助かった」

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