俺とお前と貴様
いきなりプロポーズされ、(りんにそんなつもりはないが)

黒崎の、さっきまでの心配(告白された後の事)は、一瞬にしてふきとんでしまった。

「どおしたの、黒崎くん。」

なかなか返事をしない黒崎を疑問に思ったのか、りんが尋ねた。

黒崎はやっと我に返った。

「え?ああ、い、いいよ、こ、これからよろしくね・・」

黒崎は緊張気味にそう返した。

「うん、ありがとーーー!!黒崎くんやっぱいい人だね!」

黒崎はこの時点で、自分がりんを好きになった事に気が付いた。

彼は、告白されたことは山ほどあるが自分から告白したことは今まで1度もなかったため、

付き合った彼女を好きになったことはなかった。



これが、黒崎の初恋だった。



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