俺のこと、好きになってみよ?






「カフェのオーナーさんなんですよね?こんなとこにいていいんですか」



品出しをしている最中もお構いなくこちらをジーッ見ている。




「大丈夫、休憩時間に来てるしそれに副店長いるから」


「…胸張って言うことじゃないと思いますけど」


「だって、彩葉ちゃん好きだし〜見てたいしさ〜」




爽やかな笑みでそんなことサラッと言ってしまうこの人はいったいなんなんだろう。



「そんな私なんかにわざわざ休憩時間削らなくても」



品出しが一通り終わると、少し休憩するためにレジの方へ向かう。



「うーん、彩葉ちゃん見てるだけで休憩してるような感じだからね」



「………」


「好きな子見てるだけで幸せだし」


「…何回も好きとか言わないでください」



レジの横に座ってる九條さんをキッと睨んだ。







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