俺のこと、好きになってみよ?








校門を出て、てるくんと歩く。




「今日俺バイト休みなんですよー」



「そうなんだ、九條さんのとこの?」



「はい。って、俺と彩葉さんのこんなとこみたら昴にぃちゃん怒るかな」



そして、ははっと笑うてるくん。




「別に怒らないんじゃない?」



「そうですかねぇ」



「なんもないんだし」



「…じゃあ俺が彩葉さんのこと狙おっかなって思ったらもっと怒るかなぁ?」




…は?



てるくんを見ると、少し口角を上げて、なにかありげに笑っていて。








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