俺のこと、好きになってみよ?
「あーそろそろ着いちゃうな」
「…う、うん」
バス停に近づくにつれて、てるくんがぽつりと呟いた。
「今日彩葉さんと会えたのラッキーでした」
「……私まさかてるくんが同じ学校なんて思わなかった」
「ふふ、すごい驚いてましたもんね」
ほんとに、こんなことってあるのかって思ったよ。
「でも、同じ学校でもなかなか会えませんよね」
「学年が違うからね」
「これから会ったら絶対声掛けます」
「…どうも」
…絶対ひまり驚くだろうなぁ、てるくんまで現れたら。