俺のこと、好きになってみよ?
「あなた、彩葉ちゃんだよねー?」
「え、あっ、は、はいそうですけど…」
お姉さん達のひとり、髪をきっちりおだんごにまとめたお姉さんが、ニコニコと話しかけてきて。
なぜ私の名前を知っているんだ。と疑問に思う隙もなく
「よく話は聞いてるよー!ささ!こっちきて!!」
「………へっ⁉っ…あっ」
お姉さんにグイグイと強引に背中を押されている私。
…あの、私に考えさせてくれる有余はないのでしょうか。
訳もわからずとりあえず、店の中へ入っていく。
「みんなー!彩葉ちゃんきたよー!」
お姉さんにトンッと背中を押され、ちょっとよろめいた先には。