それでも出会えてよかったと思えるんだ
『お前も一応女だろうが。今のお前、俺からしたら、かなりしたたかで怖いけどな』




『仕方ないじゃん、はるが満足させてくれないんだもん』




浮気をするほうが悪いけど、私だけが悪いの?




『じゃあ、はるが浮気したら、お前は平気なんだな』





『……』




『まっ、平気なんて、言える女じゃねえわな、お前は。寂しがりだからな。本当に面倒くさい女。面倒くさい女あほる、彼女出来たら部屋あげねぇからな』





わかってますよ、亘は、いつも言うもんね



確かに家にはあげてくれないけど、電話相手はしてくれる

たまーにご飯もいってくれるのを私は知っている




『今回は知らねえぞ。そんな不倫女。とうとうバカになってしまったあほるを俺はもう知らない』




亘に見捨てられたら、誰が飼ってくれるの?




『ペットでもいらねぇわ。でもあほる、バレんなよ。彼氏もお前も傷つくぞ。その上司の体に早く飽きることを俺は願うわ』



亘は、言い方はきついけど、いつも私を心配してくれてる



亘とはおじいちゃん、おばあちゃんになるまで、仲良くしていたいな



ずっと友達でいたいな



そんな大事な存在
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