それでも出会えてよかったと思えるんだ
ただいつもと違うのは、今日はずっと空を見てたって事…




飛行機を見ながら、はるが旅立つんだなって思うと、余計泣けてきて…



久しぶりにじっくり眺める空は、とても綺麗で、青々していた




はるは、その名の通り、超晴れ男

はるは、波瑠矢だから、名前の漢字が晴れって字ならば、俺のいる場所は砂漠になるなって、よく笑って言ってた



はるの門出を祝うかのような、澄んだ青空


はるの決断を後押ししてるかのような天気



私だけが取り残されて…


はるの明日を頑張ってねって、応援しなきゃいけないのに、まだ、はるが行かなきゃいいのにって思ってる


旅立つ日にすら、応援出来てない自分がいる



ピンポーン


その時玄関のチャイムが鳴った



『えっ?』




はる?
まさかね…


もう、空港だよね…


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