それでも出会えてよかったと思えるんだ

はる……


ごめんね…


また、さっちゃんをとっちゃった



はるとは、週末会えるしと思ったら、私は嘘を簡単についてた



自分が普通に嘘がつける女だと、さっちゃんと付き合ってから実感する



こうして、はるに嘘をつくたびに、はるにどんどん優しくなる



前は、会社やめたり、休んだりするはるに、私が責め立てて、険悪な空気によくなってた


でも今は、はるの休んだ話を聞いても、それに対して、はるを責めることはなくなった



だから、はるも、こうして堂々と休んで、パチンコに行った話までして、気分よく私をデートに誘う




はるが、また仕事をやめても、今の私は、はるが決めた事でしょって、何も気にしないふりして、はるに優しく出来るんだろうか…


そこまで、割りきれるわけはないか

多分、がっかりはするよね…




心のどこかで、バリバリ責任持って仕事をする、さっちゃんと比べてるんだ



だから、さっちゃんと別れられないんだよ

はるが悪いんだって、自分の後ろめたさをはるのせいにしている…



それって、私自身最低だけど、はるをも駄目にしてるんだろうなって思う



本当は、はるにもっともっと頑張って欲しい



自分のしているやましさで、よりはるに現実を逃避させてるのに、私は自分のエゴのために、はると向き合えないでいた




どんどんずる賢くなっていく一方で、幸せはどんどん逃げていく感じがした
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