それでも出会えてよかったと思えるんだ
さっちゃん
『あたる会いたかった…』
『私も…』
1ヶ月の会議を待たなくても会えるなんて、凄く幸せ
『でも、今日は帰るんだよね』
『…最終で帰るまでは、一緒だよ。そんな顔するな。一緒にいる間はもっと笑って欲しい』
わかってる
でもやっぱり寂しいと思ってしまう
限られた時間しかない私達は、お互いの体を重ねることで、繋がりを感じる
さっちゃんとは、会えば例え少しの時間でも、体を重ねてしまう
ホテルにいけない時は、トイレででも、お互いを感じてしまうことだってある
体を重ねる事でしか、繋がってられないの?と思うこともあるけれど、さっちゃんと会えば体が吸い付くように求めてしまう
時間がある時は体を重ねた後、離れてる時間を埋めるように、一杯話をした
『…最近は彼氏とどうなんだ?』
さっちゃんは、はるのこともこうして聞いてくる
上手くいってると言えば、よかったと穏やかに笑う
上手くいってないと言えば、俺がもっと傍にいて話を聞いてあげれたらって、抱き締めてくれる
やきもちをやかないわけではないけれど、さっちゃんと付き合う前から、はるは彼氏として存在していたわけで、既婚者のさっちゃんが、彼氏と別れてと言えるわけでもないから、はるの存在を当たり前と思い、受け入れる事にしたと言っていた
だから、はるとのセックスも、仕方ない事だからって
ただ、はる以外の男を作らないでよとも言われてる
自分のものには出来ないけれど、悩みを聞いたり、あたるにとって一番近い存在でいたいからって