それでも出会えてよかったと思えるんだ
木葉は、佑樹と別れてから、全く男っけがない
一時パトロンみたいな人がいたけど、それは仕事で成り上がる為と、割りきってたから、ずっと恋はしてないと思う
佑樹とやっぱり似てるんだけどなあ
『ローストチキン焼いたの。食べよ』
お料理も上手だし、このまま一人は本当にもったいない
『一人より二人のほうが楽しいと思うよ。決めつけないでさ』
『恋する相手がいたら、恋するわ』
木葉の店の話や、私の仕事の話を色々して、まだ話たりないのか、布団に入ってからも、話をしていた
『なお』
『うん?』
『…この前、駅にいたよね?』
『いつ?』
『新幹線のホーム』