それでも出会えてよかったと思えるんだ
木葉
『木葉…私、はるを裏切ってる。でも、終わらさなきゃって思ってる』
私は、さっちゃんとのことを話した
『…辛かったね。会っちゃうと、彼の隣には場所がないんだって、再確認しちゃうよね。今は辛いけど、これが現実。こうやって、体壊しても、駆けつけてはくれない相手。いつか、奥さんと一緒のとこ見てよかったって思えると思う』
見て良かったと思える日が来るんだろうか
今の私にはわからない
その事を思い出すと、胸がズキッと痛むから
『なおも、側にいれないのがわかってるから、はると別れてないんだよね?その人との未来がないことわかってるから』
『うん。そうだね。…ずるいよね』
『もし、一人が嫌で寂しいから、それだけの理由なら、はるとは、別れた方がいいと思う。だって、もうそれは終わってるから。その辺はどうなの?』
はるといるのは、一人が嫌だから?
はるがいなくても、私は平気なの?
…違う
『はるの存在の大きさ、改めて感じた。だから、余計別れなきゃって思ったの。でも、今のはるじゃ、不安になるのも事実で…』
『はる、だらしないとこあるからな。はるへの不満もあったから、他に目がいったんだよね?』
『…それは、ある』
そして木葉は、過去の木葉の過ちの時の気持ちを話してくれた