それでも出会えてよかったと思えるんだ
はるの看病と、木葉のおかげで、すっかり元気になって、月曜日から普通に仕事にいけた
さっちゃんから、仕事のある日は、なおに会いたいとか、離れてもなおを思ってるとか、メールがきたけど、返事はしなかった
明らかに避けているのが、ばれてるだろうなって思ったけど、逃げることでしか、まだ気持ちの踏ん切りがつかない
このまま会わずにいたら、忘れられるんじゃないかなって思うことで、自分の気持ちをなんとか保っていた
はるが、仕事が休みな日にお礼も兼ねて、自宅でご飯を振る舞おうと思い、メールをいれたけど、"急遽代役で仕事入ったから、また次回よろしく!"とメールがきて、はるともすれ違いのまま会えずにいた
そういえば、亘からも連絡ないままだ
一人ぼっちは寂しいけど、今はまだ本当の一人ぼっちじゃない
でも、せっかく、はると向き合おうと思ったのに、はると会えないとなると、また心が揺れる
私は弱い女だ
そんな、私の弱さが、結局誰にも求められない原因なのを、わかろうともしなかった
だから私は、はるの横で笑えなくなったのかな?
はる…?
はるは、私といて寂しかった?
私は、寂しかったよ
付き合ってるのに寂しいって、心が一緒のところにないからだよね
私達、どこで何がずれたのかな?
やっぱり、私がいけなかったんだよね
この時、それでも、さっちゃんと別れなかったから…