それでも出会えてよかったと思えるんだ
三日ほど会社を休み、木葉が仕事帰りに寄って、話を聞いてくれた
段々さっちゃんに対して、あんな男って言えるようになってきた
さっちゃんからのメールも着信も拒否をした
着信は何回かあったようだが、あんなこと言われてるから、かけ直すことはなかった
そんなに、みじめにしたいのかな?
『木葉…明日から会社行くね』
『大丈夫?』
『うん。ありがとうね』
『会社でも大丈夫?』
『大丈夫なように、頑張る』
いつでもかけつけるから、いつでも連絡してねと木葉は言ってくれた
木葉、本当にありがとう
迷惑かけっぱなしでごめんね
木葉のおかげで、私はこうしてまだ明日に向かって生きようって思えてるよ
一人でいたら、どんどんどんどん落ち込んで、ただただ自分を責めてるだけで、仕事も行こうとずっと思えなかったよ
ただ、人のものを奪った私への罰はこんなもので、済まされるわけもなかった