それでも出会えてよかったと思えるんだ

パシッ



亘が私の頬をぶった



『お前が死んだら、はるは、ずっと苦しむんだ。まだあいつを苦しめるのか?あいつの苦しみもわかってやれ』



亘がいつになく、真剣に、そして、すごく怒りながら言った




はるの苦しみ…

私なんかいないほうがいいのに

はるを、傷つけたんだから…



『傷つけた。だから、お前は生きなきゃいけないんだ。お前のこと嫌いで別れるんじゃないだろ?どうでもよかったら、俺に見に行けなんて言わないだろ?本当にはるに悪いと思うなら、はるの事、笑って送り出してやれ』



笑って送り出す?

笑えないよ




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