シェリー ~イケない恋だと、わかっていても~
「ち、ちがっ、」
「いいよ、すぐ気持ち良くさせてあげるから」


言葉では〝違う〟と否定するものの、すんなりとけいちゃんの熱いモノを受け入れてしまう。


「……はっ、う…」
「どうなの、気持ちいいのか?」


思わず漏れた声に、けいちゃんは満足そうな顔で、声で、わたしを攻めてくる。


やめてほしい……。でもこのまま……。


色々な感情が、込み上げてくる。だけど急に、けいちゃんの動きがピタリと止まった。


「けい、ちゃん……?」
「彩月、泣くほど気持ちいいんだ?」


わたしと繋がったまま、けいちゃんの右手が顔に伸びてきて、目元に触れた。


あぁ、何か目元がスースーすると思ったら、わたし泣いてたんだ……。


けいちゃんの目を、ジッと見つめる。


ねぇ、けいちゃんどうして浮気してるの……?もう、わたしのこと好きじゃないの……?


「どうした?」
「……好き?」
「え?」
「けいちゃん…。わたしのこと、好き…?」
「なに、言ってんだよ。好き、愛してるよ」


その言葉を最後に、わたしは意識を手放した。

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