大キライ。








「今日はご機嫌なのな」




朝から




自分の席に着くなり、そんなことを言われた




「は?なんでだよ」




「にやけてるきもい」




「え!…まじか」



慌てて自分の頬を引っ張った



これは少し



というかかなり、恥ずかしい





「なに、栞姫となんかあったの」




だけどにやにやしてるのは



相手も一緒で




「なんもねーよ、まだ」




「まだってことは、これからある見込みがあるのね」




だから言ってやった




「まーな」








昨日の夜から




今日朝学校に来るまでも



ずっと、考えていた





俺が彼女に近づく方法



彼女を




どうやれば救ってあげられるか




そして





決めた







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