大キライ。
鍵
「瑞穂!」
そう言った瞬間に、俺の頬は分離してしまいそうなほどに引っ張られていた
「お前なあ!いつになったら懲りるんだよ!!」
勿論聖の仕業
「だからお前に関係ねえ!」
そしてまた俺もやり返す
今ではもはやこの光景も当たり前になっている
クラスの奴らは笑いながら俺たちを鑑賞してる
「栞には指一本も触れさせねー」
「お前の瑞穂じゃねーんだよ」
「はいはーい、そーこーまーでー」
最後は、唯が仲裁に入って
俺はまた渋々、自分の教室に帰っていく
そういう流れがもうできていた
俺は瑞穂栞とではなく、聖と公認になっていた
ライバルとして
中には俺と聖が仲がいいとか思ってる奴もいるらしく
俺が近づきたいのは聖じゃねー瑞穂なんだよ!
と心の中で叫ぶ毎日だ