ふんわり姫様とつめたい王弟殿下
あれから自分の部屋に戻ると、大抵のものは
運び込まれたのかなくなっていた。


「ハァ~、明日冬の国にいくのよね~」

誰もいない部屋に少し心の不安を吐き出してみる。


ほんとのところは不安だった。

お母様の願い事のことばかり考えていたから、
結婚することはあまり考えてなかった


冬の国の王弟殿下が私の結婚相手。

噂ではつめたい人だと聞いたけれど、ほんとにそうなのかしら。

う~ん

でも、自分の目で見てみないとわからないわよね~

ここで悩んでいても結婚相手が変わる訳じゃないんだもの。

よ~し!!


「がんばろ~!!」



そんな私の独り言をハナが聞いていたなんで知るよしもなかった。

「姫様…ほんとうに大丈夫かしら」










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