ふんわり姫様とつめたい王弟殿下
ースノーヴァ王国・城内王弟殿下の仕事部屋にてー
「レンハルト殿下ー」
カリカリ
ったく、こっちはお前が持ってきた仕事をしてるっていうのになんなんだ
カリカリ
「レンハルト様~、お茶にしましょ~」
………。
あまりにうるさいのでペンをおき、睨み付ける
「…うるさい」
そうすると従者のソンファは、静かにさっきまで俺のしていた仕事を隅に片付け始めた。
「はいはい。仕事は少し置いといてお茶にしましょう。もう四時間くらいぶっ続けですからね」
休憩です、とニコニコといつになく上機嫌なソンファ。
……。
聞くのも癪だったので、無視することにした。
「はいっ!!お茶です。
そういえば、明日ですよね!春の国の姫君がこの、スノーヴァ王国にいらっしゃるのは!!」
…それが上機嫌の理由か
「……そうらしいな。」