ふんわり姫様とつめたい王弟殿下

ースノーヴァ王国・城内王弟殿下の仕事部屋にてー




「レンハルト殿下ー」


カリカリ


ったく、こっちはお前が持ってきた仕事をしてるっていうのになんなんだ


カリカリ



「レンハルト様~、お茶にしましょ~」


………。


あまりにうるさいのでペンをおき、睨み付ける


「…うるさい」


そうすると従者のソンファは、静かにさっきまで俺のしていた仕事を隅に片付け始めた。

「はいはい。仕事は少し置いといてお茶にしましょう。もう四時間くらいぶっ続けですからね」

休憩です、とニコニコといつになく上機嫌なソンファ。


……。

聞くのも癪だったので、無視することにした。


「はいっ!!お茶です。
そういえば、明日ですよね!春の国の姫君がこの、スノーヴァ王国にいらっしゃるのは!!」


…それが上機嫌の理由か


「……そうらしいな。」












< 18 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop