ふんわり姫様とつめたい王弟殿下
ふんわり姫?
まぁいいか…
「俺はその姫と仲良くできない」
レオンの顔を見ないでいうと
「……レンハルト、君が女の人と関われないのは知ってるよ」
「じゃあ、話は早いです。
俺はその姫と話すことも、夫婦として愛すこともできない。」
今度は真剣に兄上の目を見る。
そんな俺の目を兄上もジッと見てくる。
アワアワとするソンファの様子が目の端にうつりこむ。
でも、こればかりは譲れない。
どうしようもないんだ。
そんなのが永遠に続くと思われたとき、レオンが呆れた溜め息をついた。
なんだ今日は、みんな溜め息つきすぎじゃいいよ。
「帰ろうフォード。」
「…いいのですか?」
「いいんだ。
でもね、これだけは覚えといて。
レンハルトの相手は僕が選んだ。」
じゃあね。そういうと、部屋をでていった。