ふんわり姫様とつめたい王弟殿下



なんなんだ……。


レオンが出ていってから、何故か体の力が抜けた。


「…殿下、お茶飲みましょうか?」


そんな様子を見て、ソンファが静かに微笑んでお茶を出してきた。


「…あぁ」


…………。

「レンハルト様、陛下はレンハルト様のために
あんなことを言われたのですよ」


…そんなこと

「分かってる。
兄上はいつもそうだ。」


いつも……。


「…ですが、レンハルト様。春の国の姫がくるのは決まったことです。
陛下だって考えなしにお相手をお選びになったんじゃないですから。」

だって、レンハルト様の

ー女性恐怖症ー


を知ってるんですから。

最後にそうつけたしたソンファ。


「そうか?」


「そうです!!
僕は明日が楽しみです!!」


…俺はまったく楽しみじゃないがな














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