墜ちる絵の具は青 [短]


今私は海外に向かうために
飛行機に乗っています。


窓から見える
大きく優しく包み込んでくれるような
白い絨毯はどこまでも広がっていました。


その白い絨毯に飛び込み、
天国に行ってしまえば
こんな事な悩むことは無いのでしょうか。

それとも親不孝な私は地獄行きでしょうか。



私はぼーっとしながら眺めていました。





突然、前方の座席から悲鳴が上がりました。
そしてすぐに銃声が聞こえました。



確信はありませんが
テロだと気付きました。

すぐに乗客が騒ぎ始めました。



すると再び銃声が響きました。


一気に乗客は静かになりました。


「騒ぐな!黙れ!
この飛行機は俺達が乗っ取った!」



私達はただ震えながら
体を小さくしている事しか出来ません。




< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop