墜ちる絵の具は青 [短]
今私は海外に向かうために
飛行機に乗っています。
窓から見える
大きく優しく包み込んでくれるような
白い絨毯はどこまでも広がっていました。
その白い絨毯に飛び込み、
天国に行ってしまえば
こんな事な悩むことは無いのでしょうか。
それとも親不孝な私は地獄行きでしょうか。
私はぼーっとしながら眺めていました。
突然、前方の座席から悲鳴が上がりました。
そしてすぐに銃声が聞こえました。
確信はありませんが
テロだと気付きました。
すぐに乗客が騒ぎ始めました。
すると再び銃声が響きました。
一気に乗客は静かになりました。
「騒ぐな!黙れ!
この飛行機は俺達が乗っ取った!」
私達はただ震えながら
体を小さくしている事しか出来ません。