墜ちる絵の具は青 [短]
「うん、そうだね。」
私はすぐに袖で涙を拭きました。
「お兄ちゃんて本当に絵が上手だね。
私絵描きさんにもなろうかな。」
アンナちゃんは私の絵を見て言いました。
ああ、私の絵を見て
そう思ってくれたんですか?
幼い頃の私のように。
この絵は彼女の心を動かせましたか?
「…大変だよ?」
「大丈夫、私できる!」
また視界が揺れ始めてました。
やっぱり私の生きた道は
正しかったのでしょうか?
もし正しくなかったとしても
私はこの一言で満足です。
私の夢は叶ったのです!