私に恋愛は必要ない!!
第1章
大好きな場所へ
西條妃。中学二年生。十三歳。
兄、姉はどちらも頭が良く学校の順位では十位以内に絶対入っていたりする。
が、私は百人中五十位以内にも入ったことがない。
「またやっちゃったよ...。」
国語のテストいつものことだが40点。やばいよぉぉぉ。高校だとギリギリ赤点に入ってないぐらいだぞ!?大丈夫なのか私よ...。
放課後の教室。一人でうなだれていた。
「あ、部室にいないと思ったらここか。なにうなだれてんの?」
ん...?どっかできいたことのある声だった。きいたことのある声というかききなれた声と言った方が正しい。私はバッと顔をあげその声の人物を見た。
「ルナァ...。」
そこにいたのは親友かつ幼馴染の神崎瑠奈だった。きれいな黒色の髪をゆらしながらルナはこっちに近づいてきた。
個人的にだが、ルナは綺麗だと思う。まぁ、私もルナも恋愛には興味がないので、どうでもいいことだな。うん。
「で、またテスト悪かったの?」
「...その通りです。さすが親友ですね。」
「まぁね。」
さすがだと思う。いつも私の行動を見て私の気持ちをあててくる。
「いつも勉強してるんだよ!!今回はいけるって思ったし...。」
「はいはい。わかったよ。でもなんでいつもそんな点数なんだろうね。お兄さんたちは、あんなにいいのに。」
「うっ...。そんなの私が一番ききたいよ!きっと全部兄たちに持ってかれたんだ!そうに決まってるよ!うんうん。」
「はいはい。言い訳はいいから。」
確かに言い訳だ。ルナのいうとおり。でも、中学に赤点なんて言うものなどはないのだ。だから、進級できなかったり、追試があったり、部活ができないことなどない。テストの壁さえのりこえれば怖いものなどないのだ。
そんなバカなことを考えている最中にルナが立ち上がった。
「とりあえず、二年最初のテストが終わったことだし、行きますか。」
ルナはこっちを見てニッコリと笑って言った。
「うん!」
私はルナを見てそう答えると鞄に机の上に散らばっていたものをなおして教室を出た。
向かう場所は決まっている。大好きな場所。そして大好きな人たちがいる場所だ。
そこはバスケ部だ!
楽しみすぎてドキドキする!せずにはいられないっしょ!
そう思いながら廊下を走っていたら
バンッ!!!
ん?何かにぶつかった?いや、待てよ。ここに柱なんてないし今は部活時間で人もあまりいないはずなのに...。誰だ?てか、いったぁ〜
「いってぇーなぁー...」
静かに声がした。男子ということがわかり私はちょっと怖くなった。
「す、すみませんでした!」
私は顔をあげずにその場から走りさってしまった。その時にちょっとレモンの香りがした気がする。
西條妃。中学二年生。十三歳。
兄、姉はどちらも頭が良く学校の順位では十位以内に絶対入っていたりする。
が、私は百人中五十位以内にも入ったことがない。
「またやっちゃったよ...。」
国語のテストいつものことだが40点。やばいよぉぉぉ。高校だとギリギリ赤点に入ってないぐらいだぞ!?大丈夫なのか私よ...。
放課後の教室。一人でうなだれていた。
「あ、部室にいないと思ったらここか。なにうなだれてんの?」
ん...?どっかできいたことのある声だった。きいたことのある声というかききなれた声と言った方が正しい。私はバッと顔をあげその声の人物を見た。
「ルナァ...。」
そこにいたのは親友かつ幼馴染の神崎瑠奈だった。きれいな黒色の髪をゆらしながらルナはこっちに近づいてきた。
個人的にだが、ルナは綺麗だと思う。まぁ、私もルナも恋愛には興味がないので、どうでもいいことだな。うん。
「で、またテスト悪かったの?」
「...その通りです。さすが親友ですね。」
「まぁね。」
さすがだと思う。いつも私の行動を見て私の気持ちをあててくる。
「いつも勉強してるんだよ!!今回はいけるって思ったし...。」
「はいはい。わかったよ。でもなんでいつもそんな点数なんだろうね。お兄さんたちは、あんなにいいのに。」
「うっ...。そんなの私が一番ききたいよ!きっと全部兄たちに持ってかれたんだ!そうに決まってるよ!うんうん。」
「はいはい。言い訳はいいから。」
確かに言い訳だ。ルナのいうとおり。でも、中学に赤点なんて言うものなどはないのだ。だから、進級できなかったり、追試があったり、部活ができないことなどない。テストの壁さえのりこえれば怖いものなどないのだ。
そんなバカなことを考えている最中にルナが立ち上がった。
「とりあえず、二年最初のテストが終わったことだし、行きますか。」
ルナはこっちを見てニッコリと笑って言った。
「うん!」
私はルナを見てそう答えると鞄に机の上に散らばっていたものをなおして教室を出た。
向かう場所は決まっている。大好きな場所。そして大好きな人たちがいる場所だ。
そこはバスケ部だ!
楽しみすぎてドキドキする!せずにはいられないっしょ!
そう思いながら廊下を走っていたら
バンッ!!!
ん?何かにぶつかった?いや、待てよ。ここに柱なんてないし今は部活時間で人もあまりいないはずなのに...。誰だ?てか、いったぁ〜
「いってぇーなぁー...」
静かに声がした。男子ということがわかり私はちょっと怖くなった。
「す、すみませんでした!」
私は顔をあげずにその場から走りさってしまった。その時にちょっとレモンの香りがした気がする。