私に恋愛は必要ない!!
バスケ部!
私が所属するこの桜ヶ丘中学校バスケ部は、三年生二名、二年生二名、一年生二名の計六名で活動している。
「こんにちはー!」
「あ、キサキちゃんやっほー!ルナちゃんもやっほー!」
「部長!どうもです!」
「こんにちはー」
麻生綾香先輩。バスケ部の部長だ。いつも明るくテンションが高い先輩だ。
「あ、キサキ遅かったわね。何かあったの?」
「いやぁ、テスト悪くて落ち込んでました」
「はぁ。ちゃんと勉強しなさいよ。来年は受験生なんだから」
「あ、はい...」
城田奈那先輩。バスケ部の副部長。生徒会所属のしっかりもので成績も優秀。時々思うことがある。それはなぜ奈那先輩が部長じゃなくて綾香先輩が部長ということだ。普通に考えなくとも絶対に奈那先輩だろ。先輩にきくといろいろ怖いのできいたことはない。だけど超謎だ。迷宮入りだろこれ。
「先輩来るの遅いですよ!久々の部活なのに!」
さっき話しかけてきたのは通称ユゥこと一年生の大月由依だ。普段おとなしいのだけれど、部活のことになると部長のようにテンションがあがってしまう。いつものことだけれど、部長とユゥのテンションにはついてけない。今日も大変そうだ。
「そういえば、カレンちゃんは?」
ルナが言って気が付いた。もう一人の一年生。カレンちゃんこと相澤加恋だ。
「今日も休みですよぉ。なんか漫画の締め切り近いとか」
「すごいよね。中学生にして現役の漫画家とか」
ルナが言った通り、カレンちゃんは中学生にしてバリバリの現役漫画家なのだ。漫画家になったきっかけはもともと漫画を描くことが好きだったカレンちゃんは試しに自分の漫画を出してみたそうだ。そしてその漫画が金賞を取ったことでデビューが決定したらしい。てか、すごすぎだろ!
もともと小学校の頃バスケをしていたからバスケ部へと入部。そして、漫画家ということもあって漫研へにも入部。今はバスケ部と漫研の掛け持ちをしている。でも、バスケ部には漫画の締め切りに余裕があるときしかこない。ほぼ幽霊部員みたいなものだ。漫研優先って...そんな幽霊部員どこにいるんだよ!!
「よぉし!今日はこれで全員だよね!じゃあ、ルナちゃんとキサキちゃんは早く着替えてきてねー。えっとぉ、ナナとユゥちゃん!部活始めますよぉ!」
「「「「はい!」」」」
四人一斉に答えたあと、先輩たちは部活をしに体育館に向かった。あぁぁ、奈那先輩部長たちの相手頑張って...!私たちもすぐ行きますからね...!
「ねぇ、キサキ」
「ん?何?」
「今は先輩たちがいるからギリギリ試合できてるけど、先輩達が引退したら四人なんだよね。やっぱり試合できないのかな?」
そうなんだ。先輩達が引退したら四人。カレンちゃんがほとんど来れないことを想定すると三人になる。部活が出来る状況じゃない。だけど私は...
「大丈夫だよ!部員とか集めればなんとかなるし、もし四人になっても楽しく出来ればそれで、」
「嘘でしょ?」
「え?」
「顔に書いてあるよ?」
「え?えぇぇぇぇ!?」
「嘘だよ」
ルナは笑って言った。
「でも、表情が悲しそうだよ?大丈夫?」
やっぱり。ルナはわかっている。本当は不安だ。でも、先輩達に「大丈夫です!」って言って笑顔で見送ってあげたい。そのためには自分がしっかりしないといけないことだってわかっていた。
「まぁ、最初の試合で私たちが負けるとは思わないしね。」
「そ、そうだよね...。」
すると、ルナがほっぺたをつかんできた。
「そんな悲しそうな顔するな!!明るく元気にそして楽しく部活をすることが大切なんでしょ!?だったら自分からしなきゃ!!後のことなんて後でいいからさ!」
「しょ、しょうだぁよぉねぇ!!」
「よし!!」
そう言いながら手を離してくれた。
「じゃあ、先いってるから」
「わかった」
不思議だなぁ。ルナはいつも私が落ち込んでる時に優しくしてくれる。よぉし!頑張らなくちゃ!先輩達が引退するのは寂しいけどまだ先の事だと思え!明るく元気にいこう!
そう思いながら私は体育館へと向かった。
私が所属するこの桜ヶ丘中学校バスケ部は、三年生二名、二年生二名、一年生二名の計六名で活動している。
「こんにちはー!」
「あ、キサキちゃんやっほー!ルナちゃんもやっほー!」
「部長!どうもです!」
「こんにちはー」
麻生綾香先輩。バスケ部の部長だ。いつも明るくテンションが高い先輩だ。
「あ、キサキ遅かったわね。何かあったの?」
「いやぁ、テスト悪くて落ち込んでました」
「はぁ。ちゃんと勉強しなさいよ。来年は受験生なんだから」
「あ、はい...」
城田奈那先輩。バスケ部の副部長。生徒会所属のしっかりもので成績も優秀。時々思うことがある。それはなぜ奈那先輩が部長じゃなくて綾香先輩が部長ということだ。普通に考えなくとも絶対に奈那先輩だろ。先輩にきくといろいろ怖いのできいたことはない。だけど超謎だ。迷宮入りだろこれ。
「先輩来るの遅いですよ!久々の部活なのに!」
さっき話しかけてきたのは通称ユゥこと一年生の大月由依だ。普段おとなしいのだけれど、部活のことになると部長のようにテンションがあがってしまう。いつものことだけれど、部長とユゥのテンションにはついてけない。今日も大変そうだ。
「そういえば、カレンちゃんは?」
ルナが言って気が付いた。もう一人の一年生。カレンちゃんこと相澤加恋だ。
「今日も休みですよぉ。なんか漫画の締め切り近いとか」
「すごいよね。中学生にして現役の漫画家とか」
ルナが言った通り、カレンちゃんは中学生にしてバリバリの現役漫画家なのだ。漫画家になったきっかけはもともと漫画を描くことが好きだったカレンちゃんは試しに自分の漫画を出してみたそうだ。そしてその漫画が金賞を取ったことでデビューが決定したらしい。てか、すごすぎだろ!
もともと小学校の頃バスケをしていたからバスケ部へと入部。そして、漫画家ということもあって漫研へにも入部。今はバスケ部と漫研の掛け持ちをしている。でも、バスケ部には漫画の締め切りに余裕があるときしかこない。ほぼ幽霊部員みたいなものだ。漫研優先って...そんな幽霊部員どこにいるんだよ!!
「よぉし!今日はこれで全員だよね!じゃあ、ルナちゃんとキサキちゃんは早く着替えてきてねー。えっとぉ、ナナとユゥちゃん!部活始めますよぉ!」
「「「「はい!」」」」
四人一斉に答えたあと、先輩たちは部活をしに体育館に向かった。あぁぁ、奈那先輩部長たちの相手頑張って...!私たちもすぐ行きますからね...!
「ねぇ、キサキ」
「ん?何?」
「今は先輩たちがいるからギリギリ試合できてるけど、先輩達が引退したら四人なんだよね。やっぱり試合できないのかな?」
そうなんだ。先輩達が引退したら四人。カレンちゃんがほとんど来れないことを想定すると三人になる。部活が出来る状況じゃない。だけど私は...
「大丈夫だよ!部員とか集めればなんとかなるし、もし四人になっても楽しく出来ればそれで、」
「嘘でしょ?」
「え?」
「顔に書いてあるよ?」
「え?えぇぇぇぇ!?」
「嘘だよ」
ルナは笑って言った。
「でも、表情が悲しそうだよ?大丈夫?」
やっぱり。ルナはわかっている。本当は不安だ。でも、先輩達に「大丈夫です!」って言って笑顔で見送ってあげたい。そのためには自分がしっかりしないといけないことだってわかっていた。
「まぁ、最初の試合で私たちが負けるとは思わないしね。」
「そ、そうだよね...。」
すると、ルナがほっぺたをつかんできた。
「そんな悲しそうな顔するな!!明るく元気にそして楽しく部活をすることが大切なんでしょ!?だったら自分からしなきゃ!!後のことなんて後でいいからさ!」
「しょ、しょうだぁよぉねぇ!!」
「よし!!」
そう言いながら手を離してくれた。
「じゃあ、先いってるから」
「わかった」
不思議だなぁ。ルナはいつも私が落ち込んでる時に優しくしてくれる。よぉし!頑張らなくちゃ!先輩達が引退するのは寂しいけどまだ先の事だと思え!明るく元気にいこう!
そう思いながら私は体育館へと向かった。