記憶の本〈母の中の私〉
翔ちゃん。
私は、真っ暗な部屋に入ると、電気も付けずベットの上に腰を降ろした。
暗い部屋の中、私の頭は翔ちゃんと赤ちゃんの事で一杯になっていた。
ふと、私の頭の中を翔ちゃんとの初めて出会った時の事がよぎった。
翔ちゃんとは、付き合いだしてもうすぐ一年ぐらいになる。
綾野の従兄弟で、私が初めて会ったのは高校一年の夏だった。
綾野と夏祭りに行く約束をした私は、ワクワクしながら綾野を家まで迎えに行く。
綾野の家に着き、玄関のチャイムを押すと、奥の方から綾野の声が聞こえてきた。
「ちょっと、翔ちゃん!由美だと思うから玄関出て! 」
翔ちゃんって誰だ?!なんて私が思っていると、玄関のドアが開いて男の人が出てきた。
出てきた男の人をみた途端、私の心臓が一気に騒ぎだす。
柔らかそうな茶色い髪の毛、大きくクリクリとした目、ちょっと厚めの形のいい唇。
そして何より、私の心臓を一番騒がしたのは、太陽みたいなキラキラな笑顔だった。
一目惚れなんてするタイプじゃない私だけど、この一瞬で確実に恋に落ちていた。
暗い部屋の中、私の頭は翔ちゃんと赤ちゃんの事で一杯になっていた。
ふと、私の頭の中を翔ちゃんとの初めて出会った時の事がよぎった。
翔ちゃんとは、付き合いだしてもうすぐ一年ぐらいになる。
綾野の従兄弟で、私が初めて会ったのは高校一年の夏だった。
綾野と夏祭りに行く約束をした私は、ワクワクしながら綾野を家まで迎えに行く。
綾野の家に着き、玄関のチャイムを押すと、奥の方から綾野の声が聞こえてきた。
「ちょっと、翔ちゃん!由美だと思うから玄関出て! 」
翔ちゃんって誰だ?!なんて私が思っていると、玄関のドアが開いて男の人が出てきた。
出てきた男の人をみた途端、私の心臓が一気に騒ぎだす。
柔らかそうな茶色い髪の毛、大きくクリクリとした目、ちょっと厚めの形のいい唇。
そして何より、私の心臓を一番騒がしたのは、太陽みたいなキラキラな笑顔だった。
一目惚れなんてするタイプじゃない私だけど、この一瞬で確実に恋に落ちていた。