記憶の本〈母の中の私〉
「もう時間無いし、正直助かったよありがとう・・、ん?今もしかして・・翔ちゃんって呼んでくれた?」
私は、なかなかきっかけが無く翔ちゃんの事を、出会ってからずっと、田口さんと呼んでいたが、綾野と話している時のいつもの癖で、ついつい翔ちゃんと呼んでしまった。
やばいかなぁと思い、ドキドキしながら翔ちゃんの顔を見れば、
「嬉しいなぁ、初めて翔ちゃんって呼んでくれたね!」
そう言って、大好きな太陽みたいな笑顔を、私に向けてくれた。
安心してホッと胸を撫で下ろしながら、私が自転車を取りに行こうとした時、
「あっ!もしかして由美ちゃん、綾野からなんか聞いてる?」
何の事か解らず、私は頭に???を浮かべながら翔ちゃんの顔を見れば、太陽の笑顔から一変凄く真剣な顔をした翔ちゃんが、私の目を真っ直ぐ見つめていた。
あまりにも真っ直ぐな翔ちゃんの瞳にドキッとしながらも、
「何の事ですか?」
私が聞けば、
「あっ、いや・・、何にも聞いてないならいいんだ、あっ・・ごめんね、なんでもないから、じゃあ行こうか!」
そう言うと、翔ちゃんは何事も無かったかの様に、私の持っていた花束を持ち、綾野の家に歩き出した。
私は、なかなかきっかけが無く翔ちゃんの事を、出会ってからずっと、田口さんと呼んでいたが、綾野と話している時のいつもの癖で、ついつい翔ちゃんと呼んでしまった。
やばいかなぁと思い、ドキドキしながら翔ちゃんの顔を見れば、
「嬉しいなぁ、初めて翔ちゃんって呼んでくれたね!」
そう言って、大好きな太陽みたいな笑顔を、私に向けてくれた。
安心してホッと胸を撫で下ろしながら、私が自転車を取りに行こうとした時、
「あっ!もしかして由美ちゃん、綾野からなんか聞いてる?」
何の事か解らず、私は頭に???を浮かべながら翔ちゃんの顔を見れば、太陽の笑顔から一変凄く真剣な顔をした翔ちゃんが、私の目を真っ直ぐ見つめていた。
あまりにも真っ直ぐな翔ちゃんの瞳にドキッとしながらも、
「何の事ですか?」
私が聞けば、
「あっ、いや・・、何にも聞いてないならいいんだ、あっ・・ごめんね、なんでもないから、じゃあ行こうか!」
そう言うと、翔ちゃんは何事も無かったかの様に、私の持っていた花束を持ち、綾野の家に歩き出した。