シロクロ依存症


そんな私に、真宏は



「あとふみちゃんは無理しすぎ。今日みたいにチャラ男達にメンチ切るような危険なことは絶対にしないで、……大人しく、僕に守られて」


と。膝に乗せた腕に顔を預けながら、ほんのり赤い顔でそう呟く。


真宏のその顔を見ていたら、次第に思考も戻ってきた。


そして真宏のセリフを頭の中で繰り返した私は、


「らっ、真宏みたいなヘナチョコになんて守られなくても大丈夫だもん!」



……なんて。


照れくさくて、思ってもないことを口にしてしまった。

どうやら神様は、私に素直さなんて与えてくださらなかったみたい。



「ふみちゃんの許可なんていらない。僕が勝手に守るから」


「だ、ったら最初から言わないでよ」


「一言でも多くふみちゃんと喋りたかったから」


「っ、」


とろけてしまいそう。


真宏は、私が真宏のことを好きだって知らないからそんなことを平気で言うんだ。


気づいていないでしょう?


ずっとずっと。小さい時から、私、あなたが大好きなんだから。



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